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​桃スポキッズの取り組み

子どもの体力低下と二極化の問題 

 右のグラフ図をご覧ください。昨年の12月に

公表された「全国体力・運動能力、運動習慣等調

査」結果によるものですが、どのように感じられ

たでしょうか。

多くの方は“やはり新型コロナ禍が子どもの体

力に悪影響を及ぼした“ と考えたかと思います。

しかし、落込みが始まった令和元年度は、まだ新

型コロナ感染拡大の以前であったことに注意が必

要です。その原因は明らかになっていませんが、

TVゲーム、スマートフォン等のいわゆるスクリー

ンタイムの増加よる影響が大きいと筆者は考えて

います。

 

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図1.令和4年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果より(スポーツ庁)

子どもの体力低下の要因はいくつか考えられますが、大きな要因は日常の運動機会の減少です。TVゲーム、塾通い、子ども対象の凶悪犯罪、遊び場の減少、ボール遊びのできない公園、保護者の多忙、スマートフォンの普及等々、子どもを取り巻く社会が大きく変化する中で外遊びや運動する機会が減っていったのです。さらに運動・スポーツをする子どもとしない子どもの二極化といった問題も顕在化してきています。子どもたちの運動不足による体力低下は、肥満、生活習慣病や思いがけないけがの増加に加え、近年では子どものロコモティブシンドローム(運動器機能不全)や視力の低下など、子どもの心身の発達に深刻な影響を及ぼしており、その対策を講じることは喫緊の課題といえるでしょう。

「桃スポキッズ」とは

桃スポキッズとは、“スポーツキッズ・プログラム”“キッズダンス”“キッズテニス”の3つのスポーツ教室を示すとともに、その他の子どもを対象とした運動・スポーツを支援する活動の総称です。地域における子どもの運動・スポーツ環境づくりを推進するひとつのムーブメントと云えます。各教室では表1の方針を掲げ、さまざまな運動・スポーツ活動を通して子どもの心身の健全な発育発達を支援し、元気でたくましい“桃スポキッズ”の育成を図ることとしています。現在はまだ3種目だけですが、徐々にその数を増やし、子どもたちの多様な興味・関心に応えることができるようにしていきたいと考えています。また、共通した行事として体力測定、公園遊び、正月遊び、親子スポーツ等を開催しており、こちらについても新型コロナが収束すれば軽登山やサマーキャンプ等も追加していく計画です。

スポーツキッズ・プログラム(SKIP)

神経系の発達が著しいゴールデンエイジ(5~12歳)と呼ばれる幼少期には外遊びや多様な運動・スポーツをすることが大切です。「桃スポキッズ」の中核的な位置づけにあるスポーツキッズ・プログラムは “ちょっとしんどい、ちょっとむずかしい、でもめっちゃ楽しい!”をモットーに、さまざまな運動・スポーツに親しむ総合運動プログラムです。

表2の年間計画に示すように、園児クラス(年中、年長)、児童低学年クラス、(小1、小2)、児童中高学年クラス(小3~小6)、リズムダンス、ストレッチ、忍者サーキット、運動遊びとシーズンスポーツ(多種目のスポーツ)を行っています。

「体育は少し苦手」「身体を動かすことは好きだけど野球やサッカーはちょっと」「まだどのスポーツがいいか分からない」等の理由でスポーツ参加に躊躇している子どもたちに最適なプログラムと云えるでしょう。

 

地域スポーツの支援

子どもの体力低下の課題解決には、子どもたちが身近な地域で安心・安全に運動・スポーツで身体を動かすことのできる、持続可能な地域の運動・スポーツ環境づくりが重要です。桃教スポーツアカデミーではそうした環境づくりの支援を行っていきます。指導者の育成・派遣、科学的情報の提供、体力測定やスポーツ体験の出前等、まずは事務局に相談してみてください。

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